カジノ関連銘柄の「本命」を狙え!

注目のカジノ関連銘柄とは

日本でカジノ銘柄といえば、日本金銭機械、テックファーム、オーイズミ、セガサミーホールディングス、コナミなどがあります。

・日本金銭機械はカジノ向けの紙幣鑑別機で米国でも大きな支援を持ちます。

・テックファームは日本金銭機械の米国子会社と提携して携帯を利用した決済システムを開発しています。

・オーイズミはメダル計数機最大手でパチスロなども作ります。

・そしてパチスロ最大手のサミーを持つセガサミーは、韓国でカジノリゾート開発の実績を持ち、もしかすると米国企業と合弁の形で日本のカジノ運営に乗り出す可能性もあるかもしれません。

・その他でも商用映像看板の開発、販売を手がけるアビックスや遊技機用ディスプレーの製造を手がけるEIZOなどもあります。

カジノは単なる賭博場を作っても仕方ありませんから、ファミリーで滞在できる夢のある一大娯楽施設を作る必要があります。この点に関しては、実績ノウハウのあるラスベガス資本の会社に任せるのが一番であり、マカオの成功もラスベガス流の完全コピーのお陰です。日本企業は米国企業と共同で出資する形を目指すのが良いと思います。


カジノ株が本命と対抗はこれだ!

なお、日本株ではカジノ場に納入する機械などの株に物色が及んでいますが、実際にカジノ解禁となれば、最も利益を手にするのは、おそらくカジノ運営業者です。機械の納入業者や建設会社ではありません。何しろ運営会社の利益率は格段に高く、機械の納入後も持続的に儲かるのです。この点はiPhoneに納入する機械メーカーや最終組立を行う企業の株価がそれほど騰がらなかったのに、アップル株が数十倍になったことと同じです。 その意味では米国上場のカジノ株を狙うのも手です。


米国のカジノ株の中で規模、実績、財務力、演出力で最大・ベストのものはラスベガスサンズ(LVS)で、ある意味これが本命です。
ラスベガス、マカオ、シンガポールでそれぞれナンバーワンの施設を建てた実績あり、日本進出にも意欲を見せています。ただ、日本のカジノライセンス第一号までも同社に決まりとなると、あまりにも出来すぎではないかと思います。同社はマカオでいち早くライセンスを手にした米国企業でもあり、シンガポールもそうでした。そして東京もとなれば・・・。もう少し公平性を持たせようとする動きがあるかもしれません。


対抗はウィン・リゾーツ(WYNN)です。業績、財務ともよく、日本に決まりとなれば40億ドルを投資し、日本のカジノ一号にふさわしい象徴的な建造物を造ると表明し、東京と大阪のカジノリゾート建設を目論んでいます。

ちなみに、MGM(MGM)という手もあるのですが、同社はマカオ部門が利益を上げているものの、全体では赤字が続き、2016年はようやく黒字化できるかというところです。

もしウィン・リゾーツ(WYNN)が日本でライセンス権を勝ち取るとすれば、インパクトはかなり大きいと思います。同社はラスベガス社のようにマカオやシンガポールで派手にやっている訳でなく、日本は同社にとってラスベガスサンズ社を追撃できるほどの巨大市場になるでしょう。

まだ日本には納入する機械・備品の関連株はあっても運営面の関連株はありませんが、米国のカジノ運営業者とタイアップして運営まで携わる業者が出てくれば、初期のラスベガス社のような大化けカジノ株となる可能性もありますので、カジノ運営企業の選定には注目し続けていましょう。(Global Link Advisers)

2018年8月17日「カジノ関連」が上位ランクインを継続、IR整備法成立で関連企業が本格始動へ<注目テーマ>
 

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