マカオのカジノ、4年連続2ケタ増収 5兆円に迫る

マカオのカジノ産業が高成長を続けている。マカオ政府は2日、2013年のカジノを中心とする賭博業収入が3607億4900万パタカ(4兆7620億円)と前の年に比べ18.6%増えたと発表。

2桁成長は4年連続で、過去最高を更新。業界推計では米ラスベガスの約7倍の規模に拡大したという。隣接する中国本土からの来訪者に支えられ、世界トップの地位をさらに固めた。

13年12月単月でも334億6000万パタカと前年同月比で18.5%増え、13年10月に次ぐ過去2番目の高水準だった。

専門の調査会社、ユニオン・ゲーミング・リサーチ・マカオのグラント・ガバートセン・アナリストは、需要をけん引してきた高額の賭けに興じるVIP客だけでなく、一般客の着実な増加などから「14年もマカオについての強気の姿勢を変える理由はない」とし、14年も14%の増収を見込む。

香港で上場するカジノ運営会社の株価も大幅に上昇している。

香港のハンセン指数に採用されている銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント・グループ)の株価が昨年1年間で2.3倍に、金沙中国(サンズ・チャイナ)も87%高となったほか、美高梅中国(MGMチャイナ)や新濠博亜娯楽(メルコ・クラウン・エンターテインメント)の株価も1年で2倍以上に跳ね上がるなど、6社とも大幅に上昇している。

日本経済新聞社【香港=川瀬憲司氏】

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(香港)銀河娯楽が高値更新、マカオの13年カジノ収入は過去最高に

カジノセクターが底堅く推移。銀河娯楽(00027/HK)はプラス圏に切り返した後、52週高値を更新。その他銘柄も総じて下げ渋る動きとなっている。

年始に発表されたマカオの2013年カジノ収入は前年比18.6%増の3607億4900万パタカ(約4兆7100億円)だった。過去最高を更新し、引き続き米ラスベガスを上回る規模に達した。

また、12月単月では前年同月比18.5%増の334億6000万パタカとなり、月次ベースで過去2番目に大きい記録となった。クリスマス休暇でマカオを訪れる観光客が増えたことが背景とみられている。

日本時間午後2時22分現在、主要銘柄の値動きは次の通り。

■銀河娯楽(00027/HK):71.40HKドル(前営業日比1.06%高)
■ウィン・マカオ(01128/HK):35.50HKドル(0.42%高)
■MGMチャイナ(02282/HK):33.80HKドル(0.15%安)
■メルコ・クラウン(06883/HK):103.50HKドル(0.19%安)
■サンズ・チャイナ(01928/HK):63.10HKドル(0.47%安)
■澳門博彩(00880/HK):25.05HKドル(0.99%安)
《NT》




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