ベトナム最後の楽園?フーコック島にもカジノ 40億ドル以上投資

フーコック島にもカジノ 越の観光振興、40億ドル以上投資

ベトナムは観光業の振興を目指し、新たなカジノリゾートを国内に設置する。国営ベトナム・ニューズなどによると、同国のグエン・タン・ズン首相は南部キエンザン省フーコック島にカジノを含むリゾート施設を建設する計画を承認した。投資総額は40億ドル(約4738億円)以上になるとみられている。

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キエンザン省当局によると、施設の敷地面積は3万平方メートル。カジノについてはルーレットなどゲーム台が200~400台、スロットマシンなどゲーム機が2000機となる予定で完成後は国内最大級になる。同国政府は現在、自国民の入場に関する規定を含めた新カジノ法案の草案を策定しており、法案完成後に建設計画を本格的に始動するという。

フーコック島は面積が5億8200万平方メートルとベトナム最大の島で、最大都市ホーチミンから1時間で行ける。昨年の外国人観光客が15万3000人と前年の9万4000人を大きく上回るなど観光分野で注目を集めており、政府は将来の観光・サービス業の一大拠点として期待を寄せている。

省当局の統計では、同島の2011年から13年までの域内生産(GDP)成長率は年平均26.2%だった。13年の1人当たりGDPも3347ドルで04年の8倍に達しており、近年はフーコック国際空港やアントイ国際港といった大型のインフラ整備事業も進んでいる。

ベトナムでカジノリゾートの認可を受けたのは、フーコック島が8カ所目となる。これまでに営業を開始したのは6カ所で、南部バリアブンタウ省で13年に開業したグランド・ホートラムがゲーム台90台、ゲーム機1000機で最大規模。総工費は42億ドルで現在も第2期工事が進んでおり、最終的にはゲーム台が180台、ゲーム機が2000機になるという。

同国政府は、フーコック島を20年までに経済特区とし、年間観光客200万~300万人、観光収入約8億ドルを目指すとしている。その一方で、アジアのカジノ産業は世界最大規模のマカオをはじめ、シンガポールや韓国、フィリピンなどが観光客誘致でしのぎを削っており、今後は競争も激しさを増していくとみられる。

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