ベトナム、賭博で投資拡大 サッカー,競馬…国民に相次ぎ解禁

binh duong
 
ベトナムは、1月のカジノ合法化に続き、サッカー、競馬、ドッグレースでも自国民の賭博の参加容認を決定した。参加が認められるのは21歳以上で、3月31日を解禁日とする。競馬場など関連施設や正規の賭博産業への国内外からの投資拡大が目的だ。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
 
ベトナム政府の決定によると、21歳以上のベトナム国民は、1日当たり1万~100万ドン(約50~5000円)を各競技で賭けることが認められる。発券などの運営は政府が認可した企業のみが行い、券売所は学校や公園から500メートル以上離れた場所に設置することが義務付けられた。
 
また、支払いや払戻金の受け取りは自国通貨ドンに限定するほか、サッカーについては、国際サッカー連盟(FIFA)が公認し、ベトナムの文化・スポーツ・観光省が指定した試合のみを対象とするといった細目が定められている。一方で、インターネットを利用した賭博行為は引き続き認めない方針だ。
 
運営を希望する企業の認可条件は、サッカー、競馬で最低投資額1兆ドン、ドッグレースで同3000億ドンなどとなっており、外資系企業の参入も可能だ。サッカーについては1社限定で期間は5年とし、その後の継続を改めて協議するとしている。
 
運営会社が意図的に不正確な情報を流したり、必要な情報を隠匿したりした場合は500万~1000万ドンの罰金を科すほか、資金洗浄などの違法行為に対しては5000万~1億ドンの罰金と3~6カ月の免許停止処分を科すなど、不正があった場合には罰則も適用される。
 
ベトナムはこれまで国民の賭博を禁じてきた。しかし、文化として根付いている面があり、国内で違法賭博が日常的に行われているほか、カンボジアなど周辺国のカジノへ出向く国民も後を絶たなかったため、容認をめぐる議論が続けられてきたという経緯がある。
 
韓国や香港の企業が競馬場の建設に意欲をみせるなど投資増に向けた追い風が吹く一方、常習性などを理由に道徳的見地から賭博解禁に反対する声も依然としてある。解禁がベトナム政府の思惑どおりに成功するか、今後の動向が注目される。(Sankei Singapore)
 
 
ベトナムでは国民のカジノ入場を合法化 (外国人限定から転換へ)
http://www.casinoshinbun.com/newslist/news/4125/

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