ベガスで大もうけのチャンス、カジノ銘柄に妙味

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米国のカジノやオンライン賭博売上高は過去最高に

新型コロナウイルスは、世界のカジノ産業のカードをシャッフルした。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が発生する前は「エース」だったマカオは無残な状況となっており、大西洋の反対側では、米国のカジノが過去最高の売上高を記録している。

マカオの7月のカジノ売上高は前年同月比95%減となり、10年以上前に記録が開始されて以来最低となった。一方、米国ゲーミング協会によると、米国のカジノ売上高は第2四半期(4-6月期)に過去最高となった。

 ラスベガスの目抜き通り「ストリップ」では、2022年上半期のカジノ売上高が、前年同期比で36%増加した。比較対象となる昨年の実績が低かったことも一因だが、2019年同期と比較しても21%増となっている。

オンライン賭博も目覚ましい成長を遂げている。スポーツ賭博売上高は前年同期比63%増、オンラインカジノ売上高は同34%増となった。パンデミックが追い風になったほか、近年、多くの州でスポーツ賭博が合法化されたことも後押しした。

だが、米国のカジノ関連銘柄は今年、軒並み下落している。これは、再開による盛り返しはすぐに終わるとの懸念や差し迫ったリセッション(景気後退)のリスクを反映している。バーンスタインの推計では、次の景気後退で米カジノ売上高は3~11%減少する見通しだ。

確かに、記録破りの連勝は恐らく途絶え、景気後退がカジノ売上高を下押しするだろう。だが、株価はこうしたリスクの多くを既に織り込んでいる。急成長中のオンライン賭博市場に進出している企業は、妙味が一段と増している。

MGMリゾーツを例に挙げると、同社の直近四半期の売上高は、前年同期比44%増で、特にラスベガスのリゾートの業績が好調だった。

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