「大阪推し」IR事業者が“三つ巴” 博覧会で熾烈なPR合戦 勝負の行方は来年…

IR(=カジノを含む統合型リゾート)の博覧会が大阪市内で開かれ、「大阪推し」を公言する事業者が揃って参加し、熾烈なPR合戦が始まっています。

会場に置かれたカジノテーブルにルーレット…。大阪市内で開催されているIRの博覧会「IRゲーミングEXPO2019」には、日本での開業を目指す世界の大手IR事業者が勢揃いです。日本でIRを誘致できるのは最大3か所。現在8つの自治体が名乗りを上げていますが、「大阪推し」の事業者もいます。

「大阪でのIR開発に名乗りを上げている3つの事業者が横並びに出展しています。」(記者リポート)

【MGMリゾーツ&オリックス】
アメリカのカジノ大手「MGMリゾーツ」と「オリックス」の共同チームは一途な大阪愛を公言しますが、なぜ大阪に?

「大阪が大好きだから、それに尽きます。それに何年も前から大阪に来ているし、大阪で創業したオリックスというパートナーもいるしね。」(日本MGMリゾーツ エド・バワーズCEO)

大好きというだけあって、毎年夏にはCEO自ら大阪の天神祭に参加しています。

【ギャラクシー・エンターテインメント】
続いて、マカオに拠点を持つ「ギャラクシー・エンターテインメント」は…

「これまで見たことないような素晴らしいものを展開したい。大阪はもちろん京都や奈良・神戸など周辺に世界遺産も含めて魅力的な観光地があるので、IRは観光に貢献するという意味では強力なツールになる。」(ギャラクシーエンターテインメントジャパン 岡部智総支配人)

さらに、ギャラクシー・エンターテインメントは大阪府・市が求める夢洲への地下鉄延伸費用の一部約200億円の負担はもちろん、船やバスなど電車以外の交通手段も積極的に考えるとしています。

【ゲンティン・シンガポール】
そして、映像が流されているのみのガランとしたブースがありました。最も謎に包まれているシンガポール大手の「ゲンティン・シンガポール」です。過去に6度、大阪府に表敬訪問を行うなど水面下でひそかにPRを進めています。

【横浜推しのラスベガス・サンズも…】
そんな中、“あの業者”も博覧会に参加していました。今年8月、横浜市がIR誘致に立候補することを表明すると、あっさり「横浜推し」に態度を変えた「ラスベガス・サンズ」です。せっかくなので、理由を聞いてみると…

「弊社や株主らにどのようなメリットがあるかやビジネスモデルなどを検討した結果、大阪ではなくなったということです。」(ラスベガス・サンズ ジョージ・タナンシェビッチマネージングディレクター)

と、なんとも厳しい言葉。大阪府と市は来年春頃に事業者を決めたいとしていて、国は来年にもIRを設置する3か所を決める方針です。

MBSニュース

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