マカオの「カジノ王」スタンレー・ホー氏死去

マカオの「カジノ王」として知られたスタンレー・ホー氏が26日、入院先の香港の病院で死去した。98歳だった。

 香港生まれ。香港大在学中に旧日本軍の香港占領に伴い、マカオへ逃れた。不動産業からカジノに手を広げ、マカオ政府がカジノ経営権を対外開放した2002年まで利権を独占して、一代で巨万の富を築いた。第2次大戦中には日系企業に勤めたことがあり、滑らかな日本語を話した。

 香港・マカオの政財界に強い影響力を持ったほか、中国との関係を構築し、国政助言機関・人民政治協商会議の常務委員を務めた。

 私生活では4人の妻を持ち、計17人の子供をもうけた。09年に脳疾患で倒れた後は健康不安が続き、資産分配を巡る一族の内紛も明るみに出た。(読売・他)

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